お知らせ
【録画試聴可能!】『まちで子どもが育つ〜あそびが生まれる時』(登壇者:西川正)開催レポート
2025年4月26日(土)、オンライン講座『まちで子どもが育つ〜あそびが生まれる時』を開催いたしました。NPO法人ハンズオン埼玉副代表理事、岡山県真庭市立中央図書館長の西川正さんにご登壇いただきました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
☆録画動画はこちらからご覧いただけます。

▼今回ご登壇いただいたのは
西川 正(にしかわ ただし)
NPO法人ハンズオン埼玉副代表理事。岡山県真庭市立中央図書館長。
学童保育所、出版社、NPO 支援センター等を経て、2005 年、ハンズオン埼玉を設立「おとうさんのヤキイモタイム」キャンペーンなどコミュニティを育むさまざまなプロジェクトを提案。まちづくりや子育て支援の研修等の講師やファシリテーターとして活動。元恵泉女子学園大学特任准教授。立教大学・大妻女子大学等で非常勤講師。
著書に『あそびの生まれる時~「お客様」時代の地域活動コーディネーション』(ころから)等。
https://co-coco.jp/series/moyamoya-words/01nanika/
▼講座を視聴して
「人は安心できるからこそ、冒険できる」。
この言葉を聞いたとき、子どもたちが夢中で遊ぶ姿が頭に浮かびました。
遊びとは、知らない世界に踏み出す小さな冒険。その裏側には、いつでも戻ってこられる「安心の基地」の存在があります。子どもだけでなく、大人にとっても安心は行動や挑戦の前提条件。逆に、安心が奪われると人は自ら動くことをやめてしまうのです。
私たちの暮らしは便利になった一方で、不要不急の時間、つまり「意味があるかどうかわからないけれど、人と一緒に過ごすゆとりの時間」が失われつつあります。かつては当たり前だった「一緒に食べる」「一緒に遊ぶ」「一緒に働く」といった時間が減り、人と人との関係性が希薄になっていると感じます。その結果、何か問題が起きたときに「お互いさま」と言える土壌がなくなり、孤立や批判が生まれやすくなってしまいます。
特に子育ての現場では、保護者が一人で頑張りすぎ、周囲との比較や「迷惑をかけてはいけない」というプレッシャーから、心がすり減っているケースも多く見られます。本来、子育てや学びは集団の中で関係性を築きながら育まれるものであり、そこには「安心できる環境」が欠かせません。子どもが元気に育つには、その周囲の大人たちが安心して暮らしていることが不可欠なのです。
安心は頭で「しよう」としてできるものではありません。「安心しなければ」と自分に命じるほど、逆に不安になることさえあります。だからこそ、自分で安心をつくるのではなく、周囲と一緒に安心を育てていく関係性が必要です。答えのない問いを共有し、ああでもない、こうでもないと語り合いながら場をつくっていく。そのプロセスこそが、遊びであり、学びであり、暮らしそのものだと感じました。
今、私たち大人ができることは、「何かをしてあげる」ことではなく、「共に場をつくる」こと。安心して動き出せる環境を整えることなのかもしれません。そんな小さな積み重ねが、子どもたちの「やってみたい」を後押しし、豊かな育ちを支える力になるのだと改めて感じました。
ぜひアーカイブをご視聴ください!
▼講座を参加された皆さんの声
◎みんなでこどもを育てている、みんなの中でこどもが育ってくれる、を、ゆるやかにあたたかく、しみじみ感じ入ることができた。(地域おこし協力隊員)
◎子どもの話をしながら、大人に刺さるキーワードがちりばめられていて、とても良かったです。安心を感じられる場を自分も作っていくことができるようにしていきたいと思いました。(公民館職員)
◎繋がりではなく、孤立しサービス提供者になると分断と対立が起きることがよく分かった。穏やかな空間をありがとうございます。(フリースクール/オルタナティブスクールスタッフ、親の会世話人, 「とまり木」オーナー)
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☆当講座の録画動画はこちらからご覧いただけます。
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