「ひらがな、カタカナがすらすら書けない。学校の勉強についていける? 不安でたまらない」
「宿題を嫌がって、毎日バトルになっている。特に漢字に時間がかかる。うちだけなの?」
「書字困難があることを受け入れつつあるが、どんなサポートをしていいのかわからない」
学校が苦手になるきっかけの一つに、「読み」「書き」への苦手さがあることがあります。
現在の国語の宿題は、「なぞり書き」や「書き取り学習」が主流ですが、苦手さを持つ子にとっては、意欲を削ぎ、逆効果になることがあります。
では、どうしたら、「苦手」が和らいでいくのでしょうか。
カギは、「苦手」の正体を探ること。
講座では、生活の中のさまざまな活動を支援する作業療法士の奥津光佳さんより、
・そもそも書字が苦手ってどういうこと?
・「書く」という行為を分解するー 目、頭、手、姿勢
・書けるようになるために「必要なこと」
・文房具やICTツールの活用法
を中心に、みんなが笑顔になれるサポートの姿勢や方法をお伝えいただきます。
さらに、子どもの頃は書くことが苦手で、フリースクール等を経て大人になった経験を持つ阿部旺正さんに、「子ども時代の過ごし方」「書けるようになったきっかけ」「書字と仕事」についての経験談をお話しいただきます。
▼こんな方におすすめです
・「読むこと」「書くこと」が苦手な子どもの保護者
・フリースクール、オルタナティブスタッフ、居場所運営者の方
・学校教員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど教育の場で子どもに関わる立場の方
▼こんなことが得られます
・子どもへの眼差し、関わり方
・「読み」「書き」のサポートの仕方
・進学や就職など、将来の見通し
講座開催日:2024年6月30日
※登壇者の肩書は開催当時のものです。
*当講座は赤い羽根福祉基金 2024年度助成事業です。
登壇者/モデレーター
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奥津 光佳
NPO法人はびりす 作業療法士
奥津さんからのメッセージ
「作業療法士は大人もこどもも障がいのあるなしも関係なく、あらゆる人が日々の生活をよりその人らしく生活していくためのサポートを行う専門家です。
その作業療法士と学習や書字がどのように結びついていくのでしょうか?
例えば、書くことがしづらい子がいたとして その背景は実にさまざまです。
「書きたいけどうまく書けない」 「あの子と同じようにやりたい」 「時間がかかってもいいから、自分の力でやりたい」 「そもそも書きたいと思わない」 書くことや学習という活動がその子にとってどんな意味と価値があるのか、どんな風に感じらているのか? さまざまな角度から、こどもたちのことを捉え、一番その子自身がしっくりくる形を一緒に探しくていく 作業療法士はそんなお仕事です。」 -
阿部 旺正
小学校低学年の時に不登校になり、その後自宅やフリースクールを中心に過ごし物流企業の事務等(非正規雇用)を経て不登校関係のNPO法人で会計の業務を担当しています。生き物の飼育と資格試験が好きで高卒認定試験を皮切りに日商簿記2級やFP2級等を取得、最近のマイブームはアゲハチョウの飼育です。
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松井 路代
NPO法人多様な学びプロジェクトスタッフ
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