お知らせ
【録画視聴可能!】工藤勇一氏と語る「不登校でも大丈夫って本当ですか?」開催レポート
2026年3月28日(土)、オンライン講座 工藤勇一氏と語る「不登校でも大丈夫って本当ですか?」を開催いたしました。教育アドバイザー 工藤勇一さんにご登壇いただきました。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
☆録画動画はこちらからご覧いただけます。

▼今回ご登壇いただいたのは
工藤勇一(くどうゆういち)
教育アドバイザー
1960年山形県生まれ。麹町中学校長時代に宿題・定期テスト・固定担任制を廃止するなど、「学校の当たり前」を問い直す改革で注目された。横浜創英中学・高等学校長を経て、現在は内閣府規制改革推進会議専門委員など公職を歴任する
著書に「学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―」など多数。
▼講座を視聴して
今回の講座では、「不登校でも大丈夫って本当ですか?」という問いを起点に、不登校という出来事を通して見えてくる親子関係や、関わり方の本質について深く語られました。
講座の中で印象的だったのは、不登校は個人の問題ではないという視点でした。
多くの保護者が、「自分の育て方が悪かったのではないか」「子どもに原因があるのではないか」と自分や子どもを責めてしまいます。しかし実際には、日本の教育システムの構造そのものが、不登校という状態を生み出している側面があるという指摘は、とても示唆的でした。
その一方で、より現実的な問題として浮かび上がってきたのが、保護者自身の不安と、その不安が生む関わり方でした。子どもが学校に行けなくなると、「このままで大丈夫なのか」「将来はどうなるのか」という強い不安に包まれます。
そしてその不安から、「なんとかしなければ」「元に戻さなければ」と、子どもをコントロールしようとする関わりが生まれていきます。どれも子どものためにという思いからの行動です。
しかし、その関わりが、かえって子どもを追い詰めてしまうことがあるという点は、とても考えさせられるものでした。不登校の子どもは、多くの場合すでに自信を失い、どうせ自分なんてと自己否定感を抱えています。そこにさらにこうあるべきという期待や圧力が重なることで、ますます心を閉ざしてしまうのです。
だからこそ重要になるのが、「心理的安全性」という視点でした。
まず必要なのは、子どもに安心を与えること。
しかしその前提として、実は保護者自身が安心できていることが欠かせません。親が不安や焦りに支配されている状態では、子どもをそのまま受け止めることは難しいからです。保護者が、誰かに話を聞いてもらえる、否定されない、一人ではないと感じられる。そうした状態になることで、少しずつ心に余白が生まれていきます。その余白が、「学校に行きなさい」という関わりから、「どうしたい?」と問いかける関わりへと変わっていきます。この変化は一見すると小さなものに思えますが、子どもにとっては大きな違いとなります。安心できる関係の中で初めて、子どもは少しずつ自分の気持ちを取り戻し、外の世界と再びつながる準備ができていくのです。
他にも、子どもの変化には段階があるという考え方も印象的でした。
まず「安心できる状態」があり、次に「エネルギーが回復し」、そして「自分で選び、動き出す」という流れです。多くの場合、私たちは早く元に戻ってほしいと願い、いきなり行動を促そうとします。しかし実際には、安心という土台がなければ、その先の変化は生まれません。順序を飛ばしてしまうことで、かえって関係がこじれてしまうこともあります。
不登校支援の本質は、子どもを変えることではなく、子どもが自分で動きたくなる状態をつくること。
そのためには、安心できる関係、自分で選べる余地、小さな成功体験が少しずつ積み重なっていくことが大切だと感じました。今回の講座は、不登校の正解を示すものではありませんでした。むしろ、「どのように関わるか」「どのような前提で子どもを見るか」という視点を問い直す時間でした。
子どもの不登校という出来事は、家庭に大きな揺れをもたらします。しかしその過程で、親自身のあり方や関わり方に気づき、関係性を見直していくことができる可能性もあります。
今まさに悩んでいる方が、自分の関わり方を少し見つめ直すきっかけになる。そして「まずはこのままでもいいのかもしれない」と、少し肩の力を抜ける。そんな気づきと安心を与えてくれる、温かい学びの時間でした。
▼講座を参加された皆さんの声
・書籍やYouTubeの動画などで以前から工藤先生のお話はよく聴いていましたが、今回のお話はさらにパワーアップしている感じで、不登校当事者だけではなく多くの教育関係者や保護者が聴くべきお話だと感じました。子どもたちにとっての最上位目標(主体的に自分の人生を歩んでいくこと)を忘れずに接していきたいとあらためて思いました。(保護者)
・不登校問題の根本、学校のあり方について、課題があきらかになった。また、保護者とどう関わるかといったことがわかりやすかった。(学校教員・支援員, 教育行政)
・国の仕組みが悪い!そうズバリ言っていただいて、不登校が悪いというイメージが和らぎました。今日は、工藤さんのお話では聴いたことのなかった「解決法」まで聴くことができたのが良かったです。(保護者, 学校教員・支援員)
・工藤先生の話を聞いていて、「本当に大丈夫なんだ」と思えました。多くの学校関係者・保護者に聞いてほしい内容です。アーカイブ動画が出たら、また何回か聞きたいと思います。また、講座後の交流会でも多様な方とお話しできたので、大変タメになりましたし、楽しい時間を過ごせました。(保護者)
▼録画動画について
☆当講座の録画動画はこちらからご覧いただけます。
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