お知らせ

【開催報告】『子どもの心の傷と依存症』(登壇者:松本俊彦)

2024年10月8日(火)、オンライン講座『子どもの心の傷と依存症』を開催いたしました。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部 部長 松本俊彦さんにご登壇いただきました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

録画動画はこちらからご覧いただけます

▼今回ご登壇いただいたのは

松本 俊彦(まつもと としひこ)

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部 部長

1993年佐賀医科大学卒業。国立横浜病院精神科、神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経センター精神保健研究所司法精神医学研究部室長、同研究所薬物依存研究部室長、自殺予防総合対策センター副センターなどを経て、2015年より現職。2017年より国立精神・神経医療研究センター病院薬物依存症センター長兼務。
著書に『世界一やさしい依存症入門; やめられないのは誰かのせい? (14歳の世渡り術)』(河出書房新社)等がある。

▼講座を視聴して

オーバードーズ(OD)の詳しいお話しは初めて聞きましたが、ODのデータや、薬の話し、これまでの研究など、とても分かりやすくご説明いただきました。

10年前は脱法薬物や危険ドラッグが流行っていたのに対し、最近は市販薬のオーバードーズ(OD)が増加しており、またコロナ禍によりオーバードーズ(OD)自体も、自殺者も増えているそうです。

ここ数年の脱泡薬物や危険ドラッグなどの経緯踏まえ、現在子ども達に何が起こっているのか、よく理解ができました。薬物を乱用するのは子ども達にもそれなりの事情があり、そのような薬をやめられない、とめられない子ども達に対してどのように関わっていけばいいのかヒントもいただけました。

まだ視聴されていない方いらっしゃいましたら、ぜひご覧ください!

▼講座を参加された皆さんの声

◎薬の話や調査結果など具体的な話が聞けました。質疑応答の時間もしっかりあって参考になりました。(福祉行政)

◎アディクションの反対語はコネクションという言葉は、いつも心に置いておこうと思いました。質疑応答の時間を多く取ってくださって、良かったと思います。(保護者)

◎『モニタリングが大事』 ということに凄く理解が出来ましたし、それが 『傾聴』 に近い感覚なのかな、と思いました。 また、改めて、子どもたちにとって、居場所の大切さ、繋がる大人の大切さ、そして受容の大切さを、今日の講座から教えていただいたように感じました。(保護者, フリースクール/オルタナティブスクールスタッフ、親の会世話人, 学校教員・支援員)

◎医療の現場のリアルや子供の深層心理を知るありがたいお話でした。なかなかここまで踏み込んで聴けるチャンスはないと思うのでとても感謝しています。(保護者)

◎実際的な対応の話を聞け、非常に勉強になりました。(学校教員・支援員)

◎質問形式で、具体的なことがより分かりやすく、本当に参加してよかったです。今までの対応で間違っていないことも分かり、待ちたいと思いました。孤独にならない仲間も大切ですね!(保護者)

◎松本先生のお話、すべての子どもたち、そしてその親を温かく見守る視点でしたので、居心地が良かったです。司会進行の方もだれ一人否定することなく進めてくださり、安心して参加することができました。(保護者, フリースクール/オルタナティブスクールスタッフ、親の会世話人, 学校教員・支援員)

◎依存について研究結果をもとに分かりやすく説明して下さった事、現在の若者の依存の状況や何故そこに至るのか、原因と背景を分かりやすく説明して下さり、単にやめさせる事や反論ではなく、子供達の辛い気持ちを受け止めて、時間をかけて長期的に支援していく事の大変さを教えてくれた事が良かったです。また、当事者も支援者も孤立しないで繋がりをもって生活する事が大事だと改めて感じました。事前の質問にも丁寧にご回答下さり、励みになり参考になりました。ありがとうございました。(保護者)

◎薬物依存の話、と聞いて、どうなんだろうか、と最初は思いました。でもお話を聞いて行くうちに、先生のおっしゃる通り、薬物だけでなくゲームにしろ、依存のメカニズムは共通するので、すごく勉強になりました。薬物依存についてはあまり関心のないことなので、こういう機会がなければきっとずっと無関心でいたと思います。自分が住むほんの近くに、もしかしたらオーバードーズしている人がいるかもしれない。それから薬物依存は男性よりも女性が増えてきたこと、市販薬を大量購入して飲む自殺願望がある女子学生のこと。何もかもが驚きでした。今まで芸能人の薬物依存などをテレビの報道などで見たり聞いたりはしていましたが、どうして薬物に手を出してしまうのか、ただ単にメンタルが弱い、そういうことだけではないのだと知りました。またアーカイブ配信を見て復習し、自分ができることを考えてみたいと思います。(放課後デイサービス勤務)



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