お知らせ
【録画視聴可能!】「学校が苦手な子を支える保護者や支援者のためのオンライン相談会」開催レポート
2026年7月15日(水)、会員限定企画「学校が苦手な子を支える保護者や支援者のためのオンライン相談会」を開催いたしました。認定NPO法人フリースペースたまりば理事長の西野博之さんにご登壇いただきました。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
☆録画動画はこちらからご覧いただけます。

▼今回ご登壇いただいたのは
西野 博之(にしの ひろゆき)
1960年、東京都生まれ。認定NPO法人フリースペースたまりば理事長。
川崎市子ども夢パーク、フリースペースえんなど、各事業の総合アドバイザー。精神保健福祉士、神奈川大学非常勤講師。
1986年より学校に行かない子どもや若者の居場所づくりを行う。文部科学省「フリースクール等に関する検討会議」委員など数々の公職も歴任。NHKをはじめとするメディアにも多数登場。
2021年まで15年間、川崎市子ども夢パークの所長を務め、22年にはそこで過ごす子どもたちの日常を描いたドキュメンタリー映画「ゆめパのじかん」が公開された。
▼講座を視聴して
子どもが困っている姿を見ると、親は何とかしてあげたいと思います。それは親として自然な気持ちです。しかし、その思いが強いほど、知らず知らずのうちに子どもの悩みを先回りして解決しようとしてしまうことがあります。
先日、多様な学びプロジェクトの「学校が苦手な子を支える保護者や支援者のためのオンライン相談会」に参加しました。講師は、40年以上にわたり学校に行きづらい子どもたちの居場所づくりに携わってきた西野博之さんです。今回のテーマは、とてもシンプルでした。
困っている人は誰ですか?
この問いを軸に、保護者から寄せられたさまざまな相談について、一緒に考えていく時間となりました。

最初の相談は、「オンラインフリースクールには通えているものの、対面のフリースクールへは行けない。このままでよいのだろうか」というものでした。
子どもはオンラインでは先生や友達とつながり、元気も戻ってきています。しかし、保護者としては次は対面へ、その先には学校復帰へという思いがあり、不安になってしまいます。
この相談に対して西野さんは、「本人は困っていますか?」と問いかけました。
子ども自身が今の環境で安心して過ごせているのであれば、それは十分に価値のある居場所です。親が思い描く次のステップが、本当に子どもにとって必要なのか、一度立ち止まって考えてみることの大切さを教えていただきました。
二つ目の相談は、「虫歯が痛いのに歯医者へ行けない」という悩みでした。不登校のお子さんの中には、感覚過敏や医療機関への不安から受診できない子も少なくありません。
西野さんは、虫歯は放っておいても治らないという事実は伝えながらも、なぜ行きたくないのかを丁寧に聞くことの大切さを話されていました。
歯医者の音が怖いのか、身体に触れられることが苦手なのか、痛いと言うこと自体が恥ずかしいのか。
その理由を一緒に考え、本人が納得できる方法を探していく。
そして、リスクを伝えた上で、最後は本人が決めることを尊重する姿勢が印象的でした。
また、痛いと言えないというお子さんの言葉に対して、それを言えたこと自体が大きな一歩という話も心に残りました。嫌だ、痛いと伝えることも、生きていく上で大切な力なのだと改めて感じました。
三つ目は、「全日制の学校へ進学したものの、朝起きられず、母親に暴言をぶつけてしまう」という相談でした。
せっかく入学した高校に行きたい気持ちはある。それでも身体が動かない。その葛藤が、一番近くにいる親へ向かってしまうというケースです。
西野さんは、本人が一番苦しんでいると話されていました。
親としては学校へ行かせたい気持ちがありますが、全日制だから成功、行けなくなったら失敗という見方を手放すことも大切だと語られていました。
そして、休むことも大切な力という言葉も印象的でした。
休むことに罪悪感を持つのではなく、身体が今は休もうと教えてくれているサインとして受け止めること。
親が休んでいいよと安心して伝えられることが、子どもの回復につながることもあると学びました。
どの相談にも共通していたのは、親が答えを出すことが役割ではないという考え方です。
講座の最後に、西野さんは「子どもは悩みながら育つ」と話されました。
親は子どもを思うからこそ、失敗させたくありません。
しかし、悩み、迷い、試行錯誤する経験そのものが、子どもの生きる力になっていきます。
だからこそ、悩むことを奪わない。
この言葉が、とても心に残りました。
私自身も長男が不登校になった頃は、どうすれば学校へ行けるのかという答えばかり探していました。
でも今振り返ると、一番焦っていたのは子どもではなく、自分自身だったように思います。
困っている人は誰だろう。
この問いを持つだけで、親として少し立ち止まることができます。
そして、答えを急ぐのではなく、子どもと一緒に悩み、一緒に考えていくことが、本当の意味で子どもの自己決定を支えることにつながるのではないかと感じた、学びの多い相談会でした。
次回の「学校が苦手な子を支える保護者や支援者のためのオンライン相談会」は
2026年10月21日(水)20:00〜21:00 に開催予定です!
とまり木オンライン限定イベントになります。詳細はこちらから
またぜひご一緒できるのを楽しみにしています。
▼講座を参加された皆さんの声
・誰の悩みか、悩みを奪わない、という言葉がとても刺さりました。覚えておきます!(保護者)
▼録画動画について
☆当講座の録画動画はこちらからご覧いただけます。
会員登録で全編視聴可能です。
とまり木オンラインはお試し7日間無料。お試し期間も下記の全機能が使えます。
>月1,980円で毎月のオンライン講座が受講できます
>過去のオンライン講座のアーカイブ動画が視聴可能になります
>「保護者のためのおしゃべり会」や支援者交流会、さまざまな会員向け交流イベントに参加できます